古木が語る歴史Ⅳ
100年以上前の明治35年〈1902年)のことです。
ある私立図書館が東京都麹町区〈当時)に開館しました。
図書館の名前は「大橋図書館」。
大橋図書館は、大手出版社「博文館」館主である大橋佐平氏が発起人でした。
(大橋佐平氏の似顔絵のつもり。激動の幕末だった新潟長岡のご出身。)
佐平氏は、明治14年に「越佐毎日新聞」を明治19年に「仏教新聞」を発行し、さらには、上京して明治20年に出版社の「博文館」を創設。
明治26年の外遊により、カーネギーが世界各国へ巨額を提供して図書館を設立しているのを知り、社会貢献のために図書館の設立を準備しました。
明治34年7月に着工しましたが、同年11月に佐平氏は志半ばで逝去され、子の大橋新太郎氏が引き継ぎ、明治35年6月に約5万冊の蔵書で開館しました。
東京では上野の帝国図書館以外では唯一つの本格図書館となり、1日平均400人の来館者があり、多くの人々に愛されました。
その大橋新太郎氏こそ、かつて金沢町第二公園を含む一帯に別荘を有し、金沢文庫の文化財保護などに大きく貢献した人でした。
大橋さんもこのタブノキを愛でてたのでしょうか。
次回は金沢をこよなく愛した大橋新太郎さんの話題に移ります。
参考文献 「大橋新太郎伝」(昭和60年発行)坪谷善四郎著㈱博文館新社発行
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コメント
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このようはやさしい記事を書いていただき嬉しいです。
心より御礼申し上げます。
益々のご発展とご活躍を蔭ながらお祈り申し上げます。
投稿: にわにこりす | 2014年3月27日 (木) 03時57分